音と臭いで全国のイメージづくり・教材づくり 山形県
        稲穂の声とにおい

 秋の稲刈り季節になると、きれいに色づいた稲穂が頭を垂れる。秋風に吹かれて、ささやくような音を奏でる稲穂の声を、田んぼのわきに座って子どもたちと一緒に聴く。稲穂の声は、風が奏でること、そして、その風は目には見えなくても、肌で感じる空気の動きであることなど、五感を通しての発見は心地よい。
 やがて、刈り取られた稲穂は、田んぼに干される。目をつむり稲穂に顔を埋めると、稲穂はチクチクと肌に刺激を与えながらほのかな「穂」のにおいを醸し出す。
 米所山形の子どもたちが感じることのできる音と臭いである。
  

 「社会科教育」(明治図書)2002 12月号