国語科で必要とする「繰り返し学習」とは

  ワークによる言語事項の習得


 いま問われていることは、「何をどう繰り返すか」ということです。「繰り返し学習」によって、つまづきを克服することができるかどうか。【依頼文より引用】
  その通りである。
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 それがどこで活用されるか理解・実感できないままの状態としての繰り返し(要素的行為の反復学習)。 
 断片的な要素の量的競争、または、処理の速度的競争。
 同一形式の問題で速さを競う繰り返しは、問い→答えの間で思考力を使わず、システム化されたショートカットのような思考状態を導き出す。
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 これに対して、時間をおいて、知の整理、構造の確認を行うことを目的にすると、問い→答えの間に思考力が生まれる。記憶の確認が、羅列された要素の整理を行い、学習内容のメタ認知化が図られる。
 反復学習の意義はそこにあると考える。
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「新国語科・言語技能を磨くワーク上下巻」(明治図書、沼澤清一編著)で言語事項のワーク化を提案した。
 本書は、言語事項の学習をくり返し行い、暗記を強いることなく、効果的に身に付けさせることができることを願って編集した。一部を除き、基本、練習、チャレンジの三段階で四ページ構成となっている。
特長1 学年ごとの編成
 上巻(1~3年)・下巻(4~6年)を、学年ごとの内容に分けて編成した。
特長2 内容ごとの編成
 学年の内容を確実に定着させるだけでなく、系統性をもって段階的に使用することができるようにした。
・ 定着が図られていない子には、前学年までの内容を復習させることができる。
・ 力のある子には、次学年の内容を学ばせることができる。
 利用にあたっては、一度目は授業で説明を加えながらじっくり行い、あとは宿題や授業の合間の時間を利用して、さらには、時間をおいて繰り返し行う。
 本書は、出版後一年を経て、重版へと進んだ。実践者の指示を得られたことが、本書の意義を確認させていただけたと考えている。

 

 授業力&学級統率力(明治図書)20113月号