04 総合の“見直し・どうする点”をこう考える
     原点に返って          
 

 学習指導要領には、総合的な学習の時間のねらいは、次のように記述されている。
┌─ ① ─────────────────────────────────────────────┐
│(1)  自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決   │
│   する資質や能力を育てること。                                                             │
│(2)  学び方はものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的 │
│   に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにすること。             │
│              小学校学習指導要領 第一章総則 第三2より                            │
└─────────────────────────────────────────────────┘
 総合的な学習に限らず教科の学習においてもねらいとしなければならないようなことを。実に的確に言い表している。
※これについては本誌連載(平成十四年度)で西林克彦氏(宮城教育大学)が詳しく主張された。
      *
 総合の原点に返れば、
┌─ ②───────────────┐
│ まず、ねらいありき               │
└──────────────────┘
なのである。前述の学習指導要領にもある。
┌─ ③──────────────────────────────────────────┐
│ 各学校においては、2に示すねらいを踏まえ、例えば国際理解、情報、環     │
│境、福祉・健康などの横断的・総合的な課題、児童の興味・関心に基づく課     │
│題、地域や学校の特色に応じた課題などについて、学校の実態に応じた学習│
│活動を行うものとする。                                           │
└─────────────────────────────────────────────┘
「国際理解、情報、環境、福祉・健康」は、例えばの課題である。
 つまり、ねらいを達成するための方法である。そこを目的化しているのが、一部の公開授業等で見られる華やかな総合的な学習の演出である。
 総合的な学習と教科の大きな違いは、内容がなく、ねらいだけがある
ところである。
 内容(課題)は、児童の興味・関心に基づいて、地域や学校の特色・学校の実態に応じて設定すればいいのである。
┌──────────────────────────────┐

│ 方法が目的化され、ねらいを顧みない活動主義   │
└──────────────────────────────┘
が、本誌の本テーマになっているのだと感じる。
「教えないのが生活科」と、
「支援」ということばの誤解を生んだ生活科のスタート時を思い出す。
 教科書が生まれ、内容が固定化された昨今。その原因はどこにあったのか。だれが、生活科の本筋を曲げてしまったのか。
 現場にいる私たちに責任があると顧みなければならない。総合的な学習を、生活科の二の舞にしてはいけない。

 

  「総合的学習を創る」(明治図書)2004 3月号